短編集
「白羽!?苦しいの!?」
「……っだいじょ……ぶ……」
ふっと、意識が途切れた。
鼻に手をかざす。
息をしていない。
「白羽!?白羽しっかりして!!」
急いで救急車を呼んだ。
……どうか、まだ命だけは……。
でも、難しいのも分かってる。
もう、十年が経ったんだもの。
奇跡的に白羽は救急車の中で息を吹き返し、そのまま病院へと向かった。
検査をしてから、病院のベットに横にした。
しばらくは入院させて様子を見て、安定したら退院。
白羽はしばらく病院での生活になった。