短編集


「白羽!?苦しいの!?」

「……っだいじょ……ぶ……」


ふっと、意識が途切れた。

鼻に手をかざす。


息をしていない。


「白羽!?白羽しっかりして!!」


急いで救急車を呼んだ。


……どうか、まだ命だけは……。

でも、難しいのも分かってる。

もう、十年が経ったんだもの。


奇跡的に白羽は救急車の中で息を吹き返し、そのまま病院へと向かった。


検査をしてから、病院のベットに横にした。


しばらくは入院させて様子を見て、安定したら退院。

白羽はしばらく病院での生活になった。
< 107 / 115 >

この作品をシェア

pagetop