短編集


――休み明け月曜日



駅の駐輪場で、また盗みを働こうとしていた。

この日は雨。


「ヤベ、雨かよ。カッパ持ってきても袋ねーんじゃバック濡れんじゃん……あ」


目の前にはまだあった。

――赤い自転車。


それにちょうどいい。

今度はカゴに袋が入っていた。


「俺ツイテルー!」
またしてもその袋を取り

バックを入れた


「うお!?ピッタリいいカンジじゃん♪」


その時、聞こえてきた。

微かな声。


『にーい』

「誰だ!?」
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