短編集
駅を離れて三つ目の角を曲がったとき。
『さーん』
「なんだ?」
――三つ目の合図――
『もういーかい?』
「な……どっから聞こえて……」
『もういーかい?もういーかい?もういーかい?」
「ウルサイ……」
『もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?』
「ウルサイウルサイウルサーイ!!!」
『もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もういーかい?もう……
……いいよね?』
耳のすぐ横で聞こえた、リアルな声。
「え?」