運命に導かれて 番外編
第3章
その頃…………
幸か不幸か会えない時間が
長くなっていき
羽衣はだんだん寂しくなってきていた。
「ルカったらこんな状態なのにいつまでほったらかしにするのよ。
でも……やっぱり忙しいんだよね、それなのにあたしは…なにをそんなに
怒る必要があったんだろう。」
大きな独り言に大きな溜め息を乗せて
思いっきり吐き出したなら、自分の子どもっぽさを酷く呪った。
すっかりテンションダウンして、ソファに深く身を沈めた瞬間
─────ガチャガチャガチャガチャ───────
「羽衣、いるんだろう?あけて。」
ノブが回されると、羽衣はビクッと身を揺らしたが、扉の外に
いる人物を容易に判断すると、直ぐに扉まで行き
ルカがあけてと言い終わるのと同時に勢いよく扉を開け
そのままの勢いで目の前の人物に抱きついた。
「ルカ。ごめんなさいっ!!ごめ……んっ……なさっ…。」