運命に導かれて 番外編
ルカは一瞬何が起こったかわからず
目を見開いた。
それもそのはず、なかなか開かないだろうと予測して
来た部屋の扉は直ぐに開き、その勢いと共に
胸にしがみついてくる愛しい温もり。
驚いたとはいえ、ちゃっかりと言おうか
条件反射と言おうか
その腕はしっかり羽衣の腰に回されていたが、
謝りにきたら逆に謝られしかも泣きながらという
オマケつきに
動揺を隠せなかった。
「羽衣。なくなよ。今回は明らかに俺が悪いんだから。
ほら、座って落ち着いて話そう?な?」
ルカは泣きじゃくる羽衣をソファに座らせると
背中を優しくさする。