運命に導かれて 番外編


「ごめんな。俺、羽衣を傷つけて…。
でもここに来た時、それも俺のせいだけど
どんどん痩せていく羽衣が心配で仕方なかった
んだ。だから……。あんな言い方してごめん。」




背中をさする手はそのままに、ゆっくり言葉を
紡いでいくルカ。


「あたしが悪いの。ルカの気持ちも考えないで
勝手に怒って……。それなのに今度は寂しくなって
……。」


既に抱き締められている体勢たが、羽衣は
更にルカにしがみつく。




ルカはただひたすらそんな羽衣が
可愛くて仕方がない。




さっきまで険悪……
いや、正確には一人怒っていた為
なんとなくすれ違っていた2人だが


今そこにあるのは


いつもの甘すぎる空間で。



俗に言う「バカップル」という言葉が
最もしっくりくる2人に戻っていた。












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