運命に導かれて 番外編



「で…でもジャンさんと約束したの。邪魔はしないって。」




「へぇ。俺よりジャンとの約束が大事なわけだ。」




まるで心を読むように、射るような目で羽衣を見つめるルカ。




「そうじゃないよ……意地悪っ。あんまり約束破ったらもう来れなくなっちゃうんだからね。」




ぷぅっと両頬を膨らませて抗議する。





「……羽衣はいちいち可愛すぎる。どっちが意地悪なんだかな。」




ボソボソと呟くルカに、羽衣は首を傾げていると、手を引っ張られてあっという間に着地させられた定位置。



「もう。あたしの話聞いてた?」




「ん?ああ。確かちゃんと休憩してって言ってたよな?こうしてると落ち着く。」




「……それも言ったけど、今はそっちを聞きたかったわけじゃないのにぃ。」




口では文句を言いながらも定位置であるルカの膝から降りようとはしない。




ルカもそんなことは最初からわかっていたとでも言うように、ゆっくりと首筋にキスを落としていく。





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