【完】ラブ・ビーム

05『警告!合宿スタート』





「ちゃーす!今日、めっちゃ天気良くね?」



そう言って1時間目の終わりに来たのは三浦。


一緒の委員会になってから『ヤンキー金髪』という素晴らしいあだ名は捨てた。




「海里、遅刻じゃん!また反省文書くんだ?」


「いーや!今日は歯医者の予約してきたから遅れたって言う!!」


「歯医者の予約?」




三浦はあたしと目が合うと、いつものクシャクシャな笑顔で笑った。


歯医者の予約ってかなり馬鹿らしい言い訳だけど、

部屋割りをしながら昨日二人で決めた。



「海里くんとアイコンタクト?」


「ちがっ!!」



そう聞いてきたのはさくら。


「だよね~!」


確かにアイコンタクトじゃないし、嘘はついてない。







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