【完】ラブ・ビーム
「ほら」
クシャクシャな笑顔で携帯通信OKな状態で携帯を向けてきた。
あたしも内ポケットから携帯を取りだし、
赤外線で個人データを送った。
「今からメールでケー番も送る」
そう言ってまた弄り出す。
すぐに来たメールには
【080-○○○○-○○○○
メールしような 海里】
シンプルな文面だった。
閉じた携帯をギュッと両手で握ってしまった。
なんか、嬉しかった。
だけど、あたしは絶対三浦を好きにはなれない。
駄目なんだよね…。
なのに、何でこんなにキュンキュンしちゃうんだろ~…。