【完】ラブ・ビーム
「先生、ここ通んないの?」
「そうらしーよ。宮井から見たら先輩の3年が言ってた。
つーか、アイロンするために聞いた」
あたしから見たらって、三浦から見ても先輩じゃん。
三浦のアイロンする姿が手際が良くて、
ずっと見ていた。
「宮井もしてみる?」
「し、したことないから出来ない」
吃驚してあたしが言うと、またクシャクシャな笑顔で三浦は笑った。
「簡単。こっち来て。…あ、ここ熱いからな」
向き合う形で座り、アイロンの持つ場所を
2人で持ってるから
三浦の細くて長い手が当たる。
ていうか、触れて緊張する。
「熱っ!!」
自分の太くて短い手と比べられそうで
ズラしたら、
挟むとこの熱い部分に触れてしまった。