【完】ラブ・ビーム
「宮井!!!」
アイロンを素早く電源を切って、
あたしの火傷した指を
ギュッと握った。
…/////////
「ごめっ!大丈夫か?ちょ、冷やそうぜ!!」
あたしの手を握ったまま、
立ち上がって男子トイレの手洗い場で冷やした。
何回も「大丈夫か?」って聞いてくれて。
何回も「うんうん」と頷いた。
ヤンキーなのに一生懸命な三浦に戸惑う。
「俺が…ごめん」
「違う。あたしもしてみたいって思ったから。
しかも、軽い火傷だから大丈夫だよ」
ずっと、あたしの手を見ていた三浦は顔を上げた。