【完】ラブ・ビーム
そして、あたしも固まる。
『三浦海里の彼女』って誰が?
あたしが?
何で?
いつ?
ポカーンなあたしよりも
もっとポカーンとしてる二人がいた。
梓と椿姫ちゃん。
椿姫ちゃんはポカーン顔からフッと笑った。
「冗談でしょ。
そんな平凡で可愛くもない子が?」
平凡…
そりゃあたしは平凡だよ?
「ないない。てかさ、さくら振られたんだ?」
ないない?
「付き合ってなかったし。
三浦海里は怜伊のこと気にしてる。
怜伊と同じ委員会になったんだけどさ、
ちゃんと怜伊を気にして出るんだよ?
ほんと、中学の頃と違って変わったよね。
委員会とか修学旅行みたいな学校行事も出てなかったのにさ」
修学旅行…
合宿の時、『初めて』って言ったの本当だったんだ。