夏味どろっぷ

「今日も竹中さんは熱心だね。」

「部長!」


穏やかに微笑みかけてくれるこの人は、バスケ部の部長。

九条 洋(くじょう よう)先輩。

「いえ、マネージャーの仕事を早く覚えて、皆さんの役に立ちたいですから!」

「そっか。でも無理しないでね。君は頑張り屋だから、それが心配なんだ。」

「平気です。部長は気にしないで練習に戻ってください!」

「そう…?でも、きつかったら、言っていいんだからね?」

「はい。ありがとうございます。」


私の事を気にかけてくれる、とっても優しい先輩。

今年の冬で、引退してしまうから、今回の高体連が最後になってしまう。

他の三年生はこの部に見切りをつけて、引退してしまったが、部長だけは希望を捨てず、部のみんなを引っ張ってくれる。そんな部長の性格もあって、部は部長を高体連に連れていこうと活気に満ちた部活になってきた。


< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop