恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
トラウマから刑事を休職していたのに…


その臆病さが全く感じられない。



私は紫苑を追い駆けて、バスルームに戻った。



紫苑は白いバスローブ姿で洗面所の鏡を見ながら、髪をセットしていた。



「何?心愛」


紫苑は甘い呟くような声で私の名前を呼ぶ。



「べ、別に…後1週間すれば、謹慎は解けるよな」



「そうだな。俺は本格的な復帰を果たすワケだ…」

紫苑は上機嫌に笑う。










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