恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
「心愛は襲って欲しいの?」



「えっ!?」


「目が嬉しそう…」


「私は・・・!?」


「優しく大切にされよりも強引に押された方がいいの?いいよ。心愛が望むなら襲ってあげる」



紫苑の綺麗な顔が静かに何かを企むように傲慢な表情に変わっていく。



心臓が警鐘を鳴らすようにドキンと高鳴る。



父親を殺した紫色の瞳の男性を追い刑事となって、今まで無我夢中になって来た。


人を好きになるなんて父親の仇を討つ私には邪魔な感情だと思っていた。



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