恋する刑事（デカ）～君のハートに狙いをつけて～

「ねぇ～栗原さん…紫岐様の潜伏先って分かる？」



｢・・・心愛ちゃん…多分…君のお父さんを殺したのは紫岐様じゃないと思う…彼は推定だけど、２３歳で若い…君のお父さんが殺されたのは２０年前だろ？」



「・・・でも、私のお父さんとお母さんを殺した男の瞳と同じ色の瞳を持っている…私はその男の手がかりが欲しい」



｢止めとけ！心愛…相手はプロの殺し屋だ・・・ヤツと接触してそのまま命を奪われたらどうする？」



紫苑は声を荒立てて、私を詰った。



「私は父の敵を取る為に…刑事になったんだ！！」