恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
私は暫く、呆然と俯き、布団の一点を見つめた。



殺す…



そのワードが何度も木霊のように耳の奥の鼓膜に響く。



私はベットから降りて、父と母と居る階下に降りた。




そこで目にしたのはーーー・・・



クリーム色の絨毯がペンキのような鮮やかな赤色に染まっていた。
その赤色の上に、うつ伏せで倒れ込む母。
一瞬、私の時間だけがフリーズした。


目の前の凄惨な光景に8歳の私の思考が追いつかない。


この赤色が母の血だと認識するのに、少し時間がかかった。

私はゆっくりと母に近づく。



食器棚の脇の壁に座ったような状態で、瞳を見開き、天井を見つめる父を発見。





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