恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
壊れたコンテナの置かれた草木の生えた場所。



俺たちは辺りを警戒しながら、男を探した。



「紫苑…危ない!!?」



「!!?」


コンテナの上に、俺たちが探し求めた男が佇んでいた。



獣のように紫紺の瞳は光り輝き、俺たちを見つめていた。



「!!?伊藤さん?」



俺を突き飛ばして、伊藤警部補がバタンと棒が倒れこむように仰向けに倒れこんだ。



額の中心には銃弾の痕跡。


痕跡から鮮血が流れ出たーーー・・・



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