声にならない言葉
想い
次の日…
美羽は謙二の詰まらせた言葉が気になっていた

(なんていいたかったんだろぅ…)

突然!
『こらっ!ボォ~っとしてんなよっ!(笑)』

謙二が同期の田中と一緒に声をかけてきた

軽いノリの田中が、

『なぁ、今度美羽ちゃんの友達と一緒に飲みに行こうよっ』

『はぁ…でもっ、私バイトしてる事秘密なんですよ』
『いいじゃん。適当に誤魔化してあげるからさっ』

『無茶言うなよっ!困ってんだろっ!』

謙二が言った。

『お前最近疲れてんだろ…元気ないし』

『そんな事無いです。大丈夫ですよっ!行きましょっ』
美羽は、謙二が気を使ってくれた事がなんだか嬉しかった。

美羽は日が経つにつれ、謙二の事が気になっていた

(謙二さんは結婚もしてる…私なんか相手にする訳も無いよね…)



結局、田中に言われた通り、美羽は友達を誘い飲みに言った

ごくごく普通に盛り上がっていたが、美羽は日頃の疲れからか、かなり酔いがまわるのが早かった


そんな美羽に全く気づかない田中は

『さてと、次は何処に行きたい?』

『俺は一人もんじゃないから、フリーな奴らだけ行けよ!(笑)』

謙二が笑いながら言った

『美羽ちゃんは彼氏いるんだろ!心配してるぞっ!』
『は、はい!』
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