声にならない言葉
それぞれ店を出た。

『大丈夫か?』

謙二は美羽に声をかけた

『ありがとうございました。大丈夫ですっ(笑)』

美羽は謙二が心配してくれた事が嬉しかった

(ますます、好きになりそぅ…でもっ!ダメダメ!)
『送って行くよ』

『大丈夫です!謙二さんは優しいですねっ。
謙二さんこそ早く帰らないと、奥さん心配しますよ!』


『…誰にでも優しい訳じゃないよ…まっ、いいから行くぞ!』

(えっ!…今なんて言ったの?)

キョトンとしている美羽の手を握り、謙二は店を出た。
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