声にならない言葉
一人暮らしの部屋…

今夜は何故か複雑な気分にさせられた。

嬉しかったハズなのに…

どことなく淋しい気持ちに押し潰されそうだった。

素直になりきれない自分に、美羽は腹立たしい気持ちにもなった。



公園に一人残った謙二は、夜空を見上げながら

美羽に引かれていく自分に戸惑っていた。

妻も子供もいる自分が、他の人を好きになってはいけない…友達ならいいだろぅ…

それ以上の気持ちがある事に謙二は気づいてしまった。

(何、考えてんだっ!
もっと冷静になれっ!…)


そして、謙二は友達を呼び出し、また飲みに出掛けて行った。
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