だ い す き !
プロローグ
「お帰りなしゃいませご主人様ぁ~♪
お待ちしてましたのにゃあ♪」
・・・・・ふぅ。
太ったオタクっぽい人達に作り笑顔を浮かべて手で猫のポーズをする。
メイド喫茶「にゃんにゃん」
猫に化けたメイド達が
「飼い主」であるお客様をもてなす
「萌ちゃーん!!今日も可愛いねえ…
おじさんお腹空いてるから
萌ちゃんの愛がたーっぷり入ってる
オムライス頼んじゃおうかな!」
「オムライスですねぇ~♪
了解しましたにゃんっ♪」
普段の声より数倍高い声で話す。
スタッフルームに入ってからはあああっと大きなため息をもらす。
ちなみに本名は萌なんてメイド喫茶にぴったりな名前じゃない。
峯村純(ミネムラ ジュン)高校2年生
メイド喫茶でバイトしているのには訳がある。
「ふふっ・・・・・
純ちゃんお疲れですな!」
振り替えるとそこには此処の先輩、
此処で唯一話し相手にできる先輩がいた
「美姫先輩ー!」
ふふっ、とわらって私の隣にすわる。
美姫先輩は2つ年上の大学一年生で
その名前の通りすごく綺麗な人。
女の子らしいとこもあって、一番尊敬してる人。