摩天楼Devil
親友は真剣に言ってくれた。


「うん、ありがとう!」


「あと、仕事内容も教えてよ。ヤバかったら、即辞めさせるからね!」


持つべきものは親友だね。


私はますます安心した。


パパは元々仕事人間で、普段はあまり会わない。


ママは叔父さんのことを信用しきっていて、真悠子と同じことを言いながら、とりあえずは許可してくれた。


一週間後に、秘書になるんだ。


胸を躍らせて、スーツがいるかなぁ、まさか英語や数学ができなきゃダメなんじゃ……、とか色々考えてた。


「そうだ。スーツ着るなら、メガネも合わせたら、かっこいいよね!?」


真悠子がシラケた顔をする。


「あのさ、お給料を貰って働くってことは、責任ってのも生じるんだから、気を引き締めなさい」
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