摩天楼Devil
どうやらそこが住処らしい。
神崎のおじさんは、無表情で、車に戻る。
「誰?」
「息子だ。だが、パパにも誰にも話しちゃいけないよ。近々、正式に言うがね。絶対、内緒だ」
神崎のおじさんの声は、ちょっと怖く、うん、と即答した。
内緒の息子、ってなんだろ?
と首を傾げた。
なんとなく、会ってみたい気がした。
登下校の道から、さほど離れていなかったので、寄り道をした。
例のアパートだ。
今思えば、子どもでもかなり怪しい。
アパートの前で、うろうろしてた。
どうしたものか、と悩んでたら、今朝見た、お目当ての高校生が、目の前のドアから出てきた。
「あ、ニイチャン!」
思わず、指差した小学生を、彼は睨む。
「どこのクソガキ?」
「藤堂」と、苗字を言ってみた。
「はあ?とうどうだぁ?知らねぇよ」
「パパは神崎のおじさんのイトコだよ」
神崎のおじさんは、無表情で、車に戻る。
「誰?」
「息子だ。だが、パパにも誰にも話しちゃいけないよ。近々、正式に言うがね。絶対、内緒だ」
神崎のおじさんの声は、ちょっと怖く、うん、と即答した。
内緒の息子、ってなんだろ?
と首を傾げた。
なんとなく、会ってみたい気がした。
登下校の道から、さほど離れていなかったので、寄り道をした。
例のアパートだ。
今思えば、子どもでもかなり怪しい。
アパートの前で、うろうろしてた。
どうしたものか、と悩んでたら、今朝見た、お目当ての高校生が、目の前のドアから出てきた。
「あ、ニイチャン!」
思わず、指差した小学生を、彼は睨む。
「どこのクソガキ?」
「藤堂」と、苗字を言ってみた。
「はあ?とうどうだぁ?知らねぇよ」
「パパは神崎のおじさんのイトコだよ」