摩天楼Devil
反論しようとすると、「バイト代いらないんだ」と脅される。


仕方なく、近くのコンビニへ行き、掃除も始めた。


下着を含めた、衣類以外のダンボールを開け、キッチン用品、掃除道具などを、

指示のもと出したり、整頓したりしていると、ある考えが浮かぶ。


――これって、パシリ?


「掃除終わったら、ルーズリーフ買ってきて」


ここで、私は確かめる。


「秘書の仕事って、これじゃないですよね?初日だけですよね?」


「秘書ねぇ」と、彼は首を傾げる。


そして――


「大学生だし、必要なくない?」


「はぁ!?が、学生!?」


「そう。ピチピチの19歳ですが、何か?」


私は唖然としながらも言い放つ。
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