摩天楼Devil
声が出ないが、表情に出ていたようで……


「ウチの大学の奴ら、女子高生のディープキス、どう見るかなぁ?やっぱ、興奮すっかなぁ」


――こ、コイツ~!


「やめてよ!」


怒る私に対し、彼はやたら冷静に、聞き返す。


「バイト辞める?」


「つ、続け……ます」


「言っておくけど、おじさんはもちろん、誰にも内緒。でなきゃ、ディープキス画像は、一生消さないから」


でもって、絶対流す。

こうして秘書を夢見た私は、大学生のパシリになった。


この日の仕事(?)が終わると、叔父さんのとこへ走った。


店内にお客さんがいたけど、構ってはいられず、カウンターに突っ込んだ。
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