摩天楼Devil
やっ、と小さな悲鳴をあげ、妃奈はベッドを下りようとした、俺の腕を掴む。
「服直さなきゃいけないだろ? そこの廊下で電話するだけだ」
「電話?」と、彼女は不安げに首を傾げる。
「木島さん。君を送らせる」
「……もう、会えないんだ……?」
俺は無言で、腕にあった彼女の手を外した。
「服直さなきゃいけないだろ? そこの廊下で電話するだけだ」
「電話?」と、彼女は不安げに首を傾げる。
「木島さん。君を送らせる」
「……もう、会えないんだ……?」
俺は無言で、腕にあった彼女の手を外した。