摩天楼Devil
「いいか?100円笑うものは、100円に泣くぜ。
どうせ、楽して儲けようとか、華やかな世界で稼ぐとか、
そんな妄想して、叔父さんの話に釣られたんだろ」
はい、当たりぃ、なんて言えないけどさ。
「いや、ちゃんと働く気はありましたよ」
「ワンピースのために?」
藤堂さんは、目を細める。
ワンピースの話なんて、したっけ?
「なんで知ってんの? って言いたそうな顔してんな。ま、気にすんな」
彼は愉快げに笑い、メガネケースに手を伸ばす。
思わず、「かけちゃうんだ……」と口にしてしまった。
「何?」と、今度は不快そうに、藤堂さんはこちらを見る。
「いや、その……メガネも素敵なんですが、してない方もいいなぁ、なんて……」
どうせ、楽して儲けようとか、華やかな世界で稼ぐとか、
そんな妄想して、叔父さんの話に釣られたんだろ」
はい、当たりぃ、なんて言えないけどさ。
「いや、ちゃんと働く気はありましたよ」
「ワンピースのために?」
藤堂さんは、目を細める。
ワンピースの話なんて、したっけ?
「なんで知ってんの? って言いたそうな顔してんな。ま、気にすんな」
彼は愉快げに笑い、メガネケースに手を伸ばす。
思わず、「かけちゃうんだ……」と口にしてしまった。
「何?」と、今度は不快そうに、藤堂さんはこちらを見る。
「いや、その……メガネも素敵なんですが、してない方もいいなぁ、なんて……」