恋の気持ち発生中
「うん、思ってなかった。 でも、なんで単純なのよ?」



桃華は涙をふきながら言った。
っていうかそんなに笑えることなの?



「それはねぇ、あんたはね頭の中で考えていることしか起こらない って思ってるから、いざ違うことが起こるとパニックになってるでしょ?」



確かに。私は基本頭の中で考えていることしか行動しないタイプだから、
頭の中と違うことが起きると どうしてもパニックになってしまう。


桃華は続けた



「それで、相手が演技してるってことにも分からなくて、どうにかしなくちゃって考えるんだけど何もいい案が浮かばなくってその場しのぎで言っちゃう事が、「ごめん」とか「うん」とか「わかった」なんだよねww だから、あんたは単純なの!」



なるほど… あまりよく分からないけどなんとなく分かったような気がする……


自分でも納得してしまった、多分桃華は将来人生相談にのれるなぁとかくだらない
事ばかり考えていた


すると、桃華は真剣な表情で言った


「多分、あんたのその性格に漬け込んでくる奴がいると思うから気をつけなよ。 あんたは騙されやすいんだからね」



と言った途端に


キーンコーンカーンコーン…


一時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。



「あ、チャイム。 そろそろ、クラスに行きますか」



そういって、桃華はかばんを持って立ち上がった。
もちろん私も教室に行かなければならないのでかばんを持ち
服についた埃などを手で簡単にはらった。



「よし、めんどくさくてやる気の起こらない授業受けにいきますか!!」



「はぁ…、あんたは一年の授業をちゃんと受けないと2年生の勉強分からない知ってる?」



「え、知ってる」



「なら、ちゃんとまじめに授業受けたらどう?」



「めんどくさいじゃん、人生楽しく生きていければいいんだよ♪」



私は桃華にウィンクした
桃華は呆れたような声で私に言った



「まぁなんでもいいけど…。 教室行くよ」



と言った。
だから私は「うん!」と返事をした。








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