∮ファースト・ラブ∮ *sugary*【番外編】
「鎖骨のとこ。
なくなったの。
それに……つづき…………してくれてない」
それは、手鞠ちゃんが人間になった日のことだ。
ぼくはたまらず彼女を砂地へと押し倒し、告げた言葉だった。
「てま「先輩は、あたしの身体に興味ない…………いつ、いつまであたしを必要としてくれるの?」」
彼女の名前を呼ぶぼくの声は、彼女の今にも泣きそうな弱々しい声によってかき消された。
必要?
いつだって必要としている。
君を知ったぼくが、君なしで生きていられるわけがない。
「手鞠ちゃん…………」
ぼくが彼女を抱かなかったのは、軽々しく扱いたくなかっただけだ。
その行動が、彼女にとって悲しかったのかもしれない。
他の女性は抱けて、なぜ自分だけがと思ったのか?
「あたし……胸…………小さいから…………」