∮ファースト・ラブ∮ *sugary*【番外編】
「やっ。
だめっ!!」
「だめ?
でも、手鞠ちゃんが言ったんだよ?
こうしてほしいって」
思わず先輩を見れば、意地悪く笑う彼の顔。
そんな彼でも素敵だと思うあたしは重症だ。
ちゅ。
見惚れていたら、あたしの胸の真ん中に、麻生先輩の唇がくっついた。
ちくりと痛む。
たしか、前にもこんな痛みがあったと思い出せば、海辺で押し倒された時だったと思い出した。
あの時は、鎖骨のあたりにキスマークをつけられた。
今日のは、も少しだけ下のほう……。
胸の……谷間…………ですか!?
「あ、あの!!
あそっ!!
ん……………」
吸われたあとに、ぺロリとなめられました。
おかげで言葉は紡げない!!
「昼休憩はまだ長いよ。
ゆっくりしようね。
ここで……ふたりきりで…………」