∮ファースト・ラブ∮ *sugary*【番外編】
「なんて言うと思ったら大間違いだ」
「え?」
ふわり。
瞬間、あたしの身体が宙に浮く。
思わずつむっていた目をあければ……視界はいつも見ていた景色と違っていた。
いつも見る景色より、高い。
……!!
あたし、先輩に担がれてる?
そこで、あたしは麻生先輩の大きな肩の上にいることがわかった。
「あ、あの!!
麻生先輩?」
口をひらけば…………。
「黙れ」
とっても怒っている声が聞こえた。
いつもいつも、笑ってくれた先輩。
目を細めて、口元を上にあげて…………笑ってくれた先輩は……。
もう、いない――――――。
「…………っつ!!」
嫌われた。
怒られた。