これが恋だとするならば・・・

ポン


「ん??」

私は軽く肩をたたかれて
後ろを振り返る。



その瞬間、

バチン

という
効果音つきで
その人と瞳が
綺麗にぶつかった。



･･･ｩﾜｯ!美形･･･!!



「････あのさーぁ。」



なんとも脱力系の声だが
少年はとても綺麗な顔してた。
そしてスタイルもいい。

どこぞのモデルかってぐらいに整いすぎている。




身長が軽く170はあって、
猫ッ毛で色素の薄い髪は肩までかかった長髪で、
外人みたいに鼻が高くて、
睫が長くて伏せ目がちで眠そうにみえる。


愛想の欠片もない無表情。
それでもカッコイイ。



この無表情が笑ったら、
どんな顔をするんだろう?



とりあえず、
印象的だったのは、

無表情なのに、
雰囲気や声がノホホンとしていて、
なのに瞳はすごく鋭い人だと思った。




少年が来ている制服は紛れもなく
うちの学校のブレザーだけど、
これで高校生か?ってぐらい
少年は大人びていた。


ﾌﾞｯﾁｬｹ似合わない。
ｺｽﾌﾟﾚみたいだ。



「･･･ハァー･･･。」


見れば
見るほど、

思わず溜息が
漏れてしまう。



私は初めて立っているだけでも
絵になるような人間を見た。
こりゃあ生きる絵画だわ･･･。




私がじぃっと
上から下まで凝視してみても、
やっぱりカッコいい人だと
いうことしか分からなかった。




うちの学校では、
コンナ人見たことないなぁ･･･。




こんな人いたら、
絶対、女子達が
いっぱい騒ぐだろうに･･･。