これが恋だとするならば・・・
「ちぃちゃーぁんッッ!

HELP!

HELP!!



明日さ、

私、


デートなんだけど



モトユキ先輩ってどんな洋服がスキだと思う!?」






他校に(本人いわく)超カッコイイ年上の彼氏がいるマユちゃん。





マユちゃんは私の同じクラスではないんだけど、中学ン時から付き合いで仲良くしてる友達。



モトユキ先輩という彼氏が、
出来てからというもの、


週末になると、



必ずといっていいほど、
マユちゃんは私のクラスに紙袋いっぱいの洋服を持ってくる。





そんなわけで、


金曜日の昼休みの私の机は


マユちゃんの洋服で埋まってしまうんだけど・・・


毎回のことすぎて、


クラスメイトも私も慣れてしまった。




特に服の量がやたら多い今日みたいな日には
隣の席の山田君の席も借りてコーデネーイトをおこなう。



あれ?コーディネイトだっけ?コオディネイト??
まッ。どうでもいいか・・・・。

山田君が来ないうちに
早く選んで片付けないとなぁ・・・・。




「・・・えーっと・・・こないだは可愛らしい乙女系にピンクで決めたからねぇ。やっぱここは印象変えて大人っぽいワンピースを選ぼっかな。うん、そーしよっと。淡い系?あーぁ、コレとかカワイイかも・・・。」




私が一人ごとを呟きながら、
服を組み合わせていると


マユちゃんがキラキラした目で
「さっすが天才!」と私を見てきた。



褒められてるんだから悪い気はしないけど
マユちゃんって調子いいよなぁ・・・。




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