これが恋だとするならば・・・


ミキちゃんを遅刻の巻き添えに
するわけにもいかないし

ノートを諦めた私は
どたばたと教室をでて
視聴覚室に行くべく
階段を上った。




・・・3階まで走るのキツイですから。




前にもいったとおり、
私は呆れるぐらいに
短距離専門で、
体力が全くない。



それと反対に、


ミキちゃん、
足の速さはソコソコなのに
長距離の記録は私より断然早い。




「・・・ッハーァ。間に合ったね。」



いつかのように
肩で息ゼェゼェとはいかないものの
やっぱり私はばてていた。



・・・ほんと、
体力つけなきゃなぁと
本格的に思う。


「間に合ったね。」



フゥと一息ついた、

ミキちゃんは
恐ろしいぐらいに
爽やかに笑った。


クッソ嫌味か!?
多分その通りだ。

ミキちゃんの特技。



ナチュラルな嫌味。

これがスゴクたちが悪い・・・。


怒ろうとしても
爽やかすぎる笑顔をむけられて
怒れないのだ。



それはともかく、
まだ先生はきてない。
・・・セーフだ。セーフ。

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