これが恋だとするならば・・・

「答えてみろよ？」



卑劣････。
３対１で何をえばっているんだ。


さすがにイジメ現場を見るのは怖くて、
私は小さくなって聞き耳を立てていた。




「なーぁ?



ユ　ゥ　カ　チ　ャ　ン　?　?　」




”ユウカチャン”


女の子の名前を
3人の中の男子が


口にした刹那、


ガタンという
大きくて鈍い音がした。



「ゴメンネ。」




酷く

酷く



冷めた



声がした。




最初は誰の声か
全く分からなかった。






実際に
見てはないけれど、


今、

その声の持ち主は



キット怖い顔をしてる。





「・・・ねぇ?



それどこで聞いたの?」




コワイ




「し、調べたんだよ!!」



「ヘェ？


何？

あんた等、
俺のストーカー??」






コワイ････




ただそれだけだ。



冷静になれば
誰か分かる声も



あまりの声の
トーンの違いに
私は気付けない。