これが恋だとするならば・・・
「・・・お前、キモイんだよ!!
ユウカって・・・。」


明らかにビビッテイル男子が
また”ユウカチャン”の名前を出して、
その少年を脅そうとしたが

最後をいう暇も与えず、
また大きな鈍い音が聞こえた。



「それ以上いったら、



まずは


右肩から



ツブス。」





あまりに冷たすぎる響きでいった。



それより・・・・


誰か、



血が出てる。




鉄の匂いがする。





・・・・キモチワルイ

コワイ・・・・・・




「や、・・・ヤメロ!!」



「あんた。
野球部だよね?


そんで、
マウンド、
狙ってんだよね??


肩、

何よりも
大事にしてるの、


俺、シッテルヨ。」



イジメテイタ3人の中の一人は
脅えてるのか泣いてる気がする。



どんな顔をしてるんだろう。
きっとすごく怖い顔??




「・・・・んで、


そこで一人、
安心してんなよ。




アンタも野球部か。




・・・あんたは大学の推薦狙ってる人間でしょ?



俺もアンタに殴られたから
これが先生バレレバ喧嘩扱いだよね。


当たり前だけど、
内申響くよね・・・。





まぁ俺が殴ったのは
正当防衛になるけど??




今まで、
あんた等が
一方的にやってきたのって、

俺に対する

≪イジメ≫だよね??



この学校、
先生がいうには、
≪イジメは一発退学≫らしいから
あんた等全員退学。




しかもコレで3度目。




俺が


アンタラに


呼び出しくらってんの、


うち等のクラスの
女子がよく知ってるから


いつかあんた等、
先生にチクられるかもね??




ほら、


俺、


≪顔だけはいいから≫ネ??



女子達さ、

俺のこと、



あんたらよりは、
信頼してくれてんだよね。」
















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