これが恋だとするならば・・・
今までやられっぱなしだった男の子が


棒読みのような


心のこもってない声で


男子たちを脅した。



今まで散々言っていた男子たち。



自分が有利な状況になったんだから


「ザマァミロ」とかこの人達を笑えばばいいのに、


少年の声には冗談一つ含んでいない。



それがまた怖かった。



「・・・ねぇ逃げないの?」



きっと

この人にとって



”ユウカチャン”


という女の子は


地雷だったんだ。






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