これが恋だとするならば・・・
ガラガラ
躊躇いながらドアを開けた。
初めて2年生の教室に入るんだから
緊張しないわけがない。


1年生が入ってきたことで
クラス中の先輩方の目が私に注目してしまい私は恥ずかしくなって俯いた。



「・・・・どうしたのー??」
「カワイ。1年生?」


黙り込んでいる私に
女子の先輩達が尋ねてくれた。



「・・・あの、瀬名先輩いますか・・・ッッ??」


「え・・・?瀬名君・・・??」
「・・・妹サン・・・・・じゃないよね??」



沈黙・・・。



あぁ、
こうなることなら、
ミキちゃんについてきてもらえば
よかった。


意地はって『一人でいけるよ!!』なんて
いわなきゃよかった。



猛烈に後悔してるところその男が来る。




「・・・智里・・・・・??」




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