確かにそこに、君は居た
チョコレート戦争
「だぁぁぁぁ!!凪!何勝手に俺のチョコ食ってんだ!!」
俺は妹の凪の髪の毛を掴んで叫ぶ。
「痛ぃぃぃ!何すんのお兄ちゃんんん!!!」
凪は半泣きになりながらもチョコを頬張る。
「お前昨日もチョコ食ったろ!?」
俺は凪のほっぺをムニュリとつまむ。
「ええ!?知らないよぅ」

妹と毎日チョコで争ってるのがこの俺。『朝木 希月』。
俺はチョコに目が無くて、毎日高校の売店でもよくチョココロネを買ってる。
俺は一日に一回はチョコを食べないと鬱になる。
あ、でも陸上やってるから糖尿にはならないよ。うん。

「キヅキー!学校遅れるよー!!」
時計を見るともうHRが始まる二十分前を指していた。
「やっべ!!行ってきます!!!!」
俺は凪から手を離すと玄関を飛び出した。
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