確かにそこに、君は居た
―――・・・キーンコーンカー「セーフッッッ!!!」

俺はチャイムが鳴ってる途中に教室に駆け込んだ。
運が良いことに、先生はまだ来ていなかった。

「ふぃ~疲れた疲れた・・・。」
俺は自分の席に倒れこんだ。
すると隣からクスクスと笑い声が聞こえた。
「ふふ・・・相変わらずね。キヅキ君」
コイツは隣の『青鹿 千尋』だ。

青鹿は成績優秀、運動神経抜群、オマケに美人だ。
だけどコイツは何故か好きになれない。
俺の中の何かが拒むような、そんな気がするんだ・・・。
「今日はどうしたの?」
青鹿が俺に話しかける。
「えーと今日はチョコレートせんそ「ぅーす、HR始めるぞー」
担任の山手がそう呼びかけたので、HRが始まった。


―――・・・キーンコーンカーンコーン

HRが終わった。
すると真っ先に青鹿が俺に話しかけてきた。
「ねねっチョコレート戦争って何???」
・・・・あぁ、さっきの話か。
「まー簡単に言えば俺と妹のチョコの奪い合いのこと。」
青鹿は俺の答えにクスクスと笑うと「面白い家族ね」と微笑みかけた。
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