確かにそこに、君は居た
◇◆◇◆◇
そんなこんなで学校がおわり、俺は家路についた。
「フフフフフン フフフフフーン♪」
独り寂しく鼻歌を歌いながら歩いてゆく。
そしてある建物の前に着いたとき、俺は自然と足が止まった。
―――・・・・ザァァッ
生暖かい風が木々を揺らす。
それは目の前の雰囲気のある建物を余計に際立たせていた。
「・・・・こんな建物・・・・・・あったけ??」
目の前の建物は、壁が所々でひび割れてボロボロになっていた。
そして俺を招き入れるかのように大きなドアが開いていた。
・・・気がついたら俺はその建物の中に入っていた。