あたしと君とソレ。
このお店に顔を出すようになってから、あたしは本来あるべき感情を取り戻し、そしてさまざまな感情を収穫しつつある。
その中での彼との出会い。
男の子なのに綺麗すぎる顔立ちの彼に。
純粋で澄んだ綺麗な瞳を持つ彼に。
美味しそうにソレを啜る彼に。
話したことも、目も合わせたこともないけれど、あたしの大好きなモノを大好きと言って、共感してくれた彼に。
新しい感情が芽生えると同時に、もっと彼の事を知りたいと…話したい、近づきたいと思った。
彼を見るとキューと胸がむず痒いくなり、自然と目が彼を捉える。
嬉しいような、困ったような…
初めての感情に戸惑いながらも、その事実を受け入れることはとても簡単だった。