勘違い片想い
「ねぇ、坂田さん」
後ろから肩をつつかれた。
振り向くと、ヘラヘラしたような笑顔の男の子。
可愛い顔してピアスだらけで髪も変な色。
「………なに?」
こういう奴は嫌いじゃないが、今の私にはあまり関わってほしくなかった。
せっかく前までの私を知る人のいない高校に来れたんだから、今までの奴らとは違う人種と付き合いたいものだ。
「あ、俺のこと見て"嫌だ"って顔した」
と、楽しそうに言う。
え、そこ笑うとこ?
「………なんなの?」
「冷たぁい。
坂田さんって、一人なんでショ?仲良くしよーよ」