勘違い片想い



茶色い猫っ毛は明るくパサパサになった。


照れたような笑顔は自信に満ち溢れ、群れる女子たちにふりまいている。


大人しめな雰囲気は180度変わって、すげーうるせぇ(主に周りの女子がなんだけど)。




あーあ。


釣り合いたくて見た目変えたのに、意味がなかった。



「髪、また染めよっかなぁ」


ボソッと呟いてみると、


「俺は栗色くらいが好きかなー」



航平が良い笑顔で答えた。




お前に聞いてねぇよ。






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