勘違い片想い
………とは思いつつも、やっぱり男の意見は大事かなー、と。
早速、美容院で髪を染めることにした。
制服のままイトコの姉ちゃんが働いてるトコに行くと、同じく制服姿の航平の姿が見えた。
「なにしてんの、お前」
「あれ、ぐうぜーん。なんか由芽がイメチェンするみたいだから、俺もしようと思って。
あ、この辺はピンクにして下さい」
「はぁ?お前、ピンクとか頭大丈夫か?」
ただでさえミドリがかった色なのに、さらに個性キツい色にしようとしていた。
「由芽、あんた女の子らしくなったんじゃなかったの?言葉遣い!」
いつの間にか、姉ちゃんが色のサンプルを持って私の後ろに立っていた。
「もういーの。
………なんかめんどくせーもん」