マイスタイル
倫子さんのダーリンは社会人で有名で(うちらの中では)、二人はとても仲がいい。
あまりに真面目な付き合いをしていて、かといって浮ついた感じもなく、友達として冷やかしようがないのが私たちの悩みだったりする。
「この後、デート?」
私は尋ねる。
「なわけないでしょ。今仕事で忙しいもの。それにお返しならもう貰ったし」
「も、もしやマシュマロ!?」
「ふふ。ネックレス」
お、お、大人だ―――!!
私は倫子さんの胸元を凝視してしまった。
「いいなぁ」
ホワイトデーなんて一緒にするんじゃなかった。
やっぱり、あの渡して渡される感じがいいんだよ。
「交通費、バイトして貯めてるんでしょ? 行けばいいじゃないの。なんならお泊りしてさ」
「できません!」
「なんで」
「恐いから!」
倫子さんは呆れて黙り込んだ。
「ほら、実験で忙しいって。だから、邪魔しちゃいけないし」
そういう理由で実はろくに連絡も取っていない。
まぁ私の場合は恐いので自分からかけたりすることができないんだけど。
「あんた達、付き合ってんの?」
あたしだって二日に一回は電話してるわよ。
と倫子さんに言われてしまっては、たしかに付き合っているとは言えない状況だと認識せざるをえない。
「今夜、メールでもいいから訊いてごらん。明日はどうするの? って」
「そんなの、なんか丸分かりだよ」
「だいじょーぶ」
ね?
倫子さんの笑顔は、強制を示していた。
こうゆうとこ、あいつと似てるかも‥‥。
あまりに真面目な付き合いをしていて、かといって浮ついた感じもなく、友達として冷やかしようがないのが私たちの悩みだったりする。
「この後、デート?」
私は尋ねる。
「なわけないでしょ。今仕事で忙しいもの。それにお返しならもう貰ったし」
「も、もしやマシュマロ!?」
「ふふ。ネックレス」
お、お、大人だ―――!!
私は倫子さんの胸元を凝視してしまった。
「いいなぁ」
ホワイトデーなんて一緒にするんじゃなかった。
やっぱり、あの渡して渡される感じがいいんだよ。
「交通費、バイトして貯めてるんでしょ? 行けばいいじゃないの。なんならお泊りしてさ」
「できません!」
「なんで」
「恐いから!」
倫子さんは呆れて黙り込んだ。
「ほら、実験で忙しいって。だから、邪魔しちゃいけないし」
そういう理由で実はろくに連絡も取っていない。
まぁ私の場合は恐いので自分からかけたりすることができないんだけど。
「あんた達、付き合ってんの?」
あたしだって二日に一回は電話してるわよ。
と倫子さんに言われてしまっては、たしかに付き合っているとは言えない状況だと認識せざるをえない。
「今夜、メールでもいいから訊いてごらん。明日はどうするの? って」
「そんなの、なんか丸分かりだよ」
「だいじょーぶ」
ね?
倫子さんの笑顔は、強制を示していた。
こうゆうとこ、あいつと似てるかも‥‥。