君と俺
目を覚まし携帯を開くと、18時を過ぎていた。
「18時って…寝過ぎたな」
重い体を起こし、欠伸をしたあと財布と携帯を持ち家を出た。
頭を掻きながら歩いていると、女子高生がいる。
(あれって朝の女と同じ制服だよな)
そんな事を思いながら、その横を通り過ぎる。
「待って!」
「…」
「ねえ、聞いてる?待ってってば!」
急に腕を掴まれた俺は眉間にシワを寄せ振り向いた。
「…何?つーか、お前誰?…あ、今朝の」
「何って言い方はないでしょ?それに、あたしには奈々って言う名前があるの!
栗原奈々!」
「…で、俺に何か用?」
「朝の事謝りたくて…」
「いや、あれは俺が勝手に世話焼いただけだし気にすんな。」
そう言って歩き出そうとした俺の腕を掴む。
「…今度は何?」
「…いや…アドレス知りたいなって…」
(そんなことか)
「携帯出して?」
そう言いながら彼女の携帯を取り上げ赤外線をする俺。
「はい。あ、俺は椎名漣。よろしく」
すると奈々は頬を赤らめながら携帯を受け取った。
「…ありがと//」
「お前ってよく顔変わるよな」
「…え?」
「泣いたり怒ったり顔赤くなったり。変な奴(笑)」
「ちょっと、変な奴って何よ!」
そう言いながらポコポコ叩いてるチビ。
…いや、奈々。
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