cocoa 上
「いいよ、手伝っても。」
そう言うと倉庫へ向かう中川先輩。
背中を部長に押される。いってきな、せっかくのチャンスだよ。
そう言われ、慌てて倉庫へ行く私。
こうちゃんは体育館にはいなかった。
きっとボール洗いに行ったのかな。
倉庫。湿気の多い臭いニオイの倉庫。
ボールカゴを移動させる中川先輩。
「あ、私もやります!」
手を差し伸べようとしたとき、
「いいよ、別に。あんた怪我してんだろ。」
そう呟く中川先輩に胸きゅんする私。
何でこの人こんなにクールなの!?
やばい、胸がきゅんきゅんする。
中川先輩の後ろ姿を見つめながら
何もしないで立っている私。
落ちているボールを拾いボールカゴに入れる中川先輩。
すると、私の目の前にボールが転がってきた。
私は思わずボールを拾う。
その時、中川先輩の手が私の上に重なった。
ばっ 私と中川先輩は離れる。
赤面する私。中川先輩を見ると、
中川先輩まで赤面していた。
あれ、中川先輩も意識してるのかな?
そう思っていた時、中川先輩はボールカゴに戻る。
あぁ、そうだよね。馬鹿みたいに意識してるのは
私だけだったんだよね。ため息をつくと、
中川先輩が急に振り向いた。
「柳原って、こ…」
その時。ガララッ
「…何してんの。」
「…こうちゃん!」
私の声に後ろに振り向く中川先輩。
そして、下を向いた。
こうちゃんは、私と中川先輩を見つめて黙っていた。
中川先輩とこうちゃんを交互に見る私。
あれ?二人とも何で黙ってるの?
そう言うと倉庫へ向かう中川先輩。
背中を部長に押される。いってきな、せっかくのチャンスだよ。
そう言われ、慌てて倉庫へ行く私。
こうちゃんは体育館にはいなかった。
きっとボール洗いに行ったのかな。
倉庫。湿気の多い臭いニオイの倉庫。
ボールカゴを移動させる中川先輩。
「あ、私もやります!」
手を差し伸べようとしたとき、
「いいよ、別に。あんた怪我してんだろ。」
そう呟く中川先輩に胸きゅんする私。
何でこの人こんなにクールなの!?
やばい、胸がきゅんきゅんする。
中川先輩の後ろ姿を見つめながら
何もしないで立っている私。
落ちているボールを拾いボールカゴに入れる中川先輩。
すると、私の目の前にボールが転がってきた。
私は思わずボールを拾う。
その時、中川先輩の手が私の上に重なった。
ばっ 私と中川先輩は離れる。
赤面する私。中川先輩を見ると、
中川先輩まで赤面していた。
あれ、中川先輩も意識してるのかな?
そう思っていた時、中川先輩はボールカゴに戻る。
あぁ、そうだよね。馬鹿みたいに意識してるのは
私だけだったんだよね。ため息をつくと、
中川先輩が急に振り向いた。
「柳原って、こ…」
その時。ガララッ
「…何してんの。」
「…こうちゃん!」
私の声に後ろに振り向く中川先輩。
そして、下を向いた。
こうちゃんは、私と中川先輩を見つめて黙っていた。
中川先輩とこうちゃんを交互に見る私。
あれ?二人とも何で黙ってるの?