cocoa 上
部活が終わると私は
校門でこうちゃんを待っていた。
しばらくして、こうちゃんは
中川先輩を連れて私の元に駆け寄ってきた。
「ごめん!待たせてわりぃ。」
こうちゃんは手を合わせて私に頭を下げてきた。
私はこうちゃんの鞄を掴んで
「大丈夫、そんなに待ってないから。」
笑ってこうちゃんを見る。
こうちゃんも八重歯を見せながら
本当?でもごめんな、待たせて。
そう言って私を見つめてきた。
「あ、海斗!明日の朝練遅刻すんなよー、じゃあな!」
こうちゃんは私の後ろに目線をやる。
中川先輩は無言で私たちの横を歩いていたのだ。
ゆっくりと振り返り中川先輩を見た。
「おぅ。じゃあな…」
寂しそうな顔をしているような気がした。
中川先輩は微笑んで
耳にイヤホンをつけ音楽を聴き始めた。
中川先輩が遠くなっていく。
私はこうちゃんに視線を戻して
こうちゃんの鞄を取り上げた。
「なぁに、ボケッとしてんの。早く帰ろう!」
駆け出す私。
「あ、おい!」
私を追い掛けるこうちゃん。
笑いながら走る私たち。
中川先輩の横を通り過ぎた。
こうちゃんは私を捕まえて腕を私の上に乗せた。
「ばーか、おせぇんだよ。」
中川先輩の前でじゃれ合う私とこうちゃん。
本当に私の恋はしまっておこう。
バイバイ、中川先輩…。
校門でこうちゃんを待っていた。
しばらくして、こうちゃんは
中川先輩を連れて私の元に駆け寄ってきた。
「ごめん!待たせてわりぃ。」
こうちゃんは手を合わせて私に頭を下げてきた。
私はこうちゃんの鞄を掴んで
「大丈夫、そんなに待ってないから。」
笑ってこうちゃんを見る。
こうちゃんも八重歯を見せながら
本当?でもごめんな、待たせて。
そう言って私を見つめてきた。
「あ、海斗!明日の朝練遅刻すんなよー、じゃあな!」
こうちゃんは私の後ろに目線をやる。
中川先輩は無言で私たちの横を歩いていたのだ。
ゆっくりと振り返り中川先輩を見た。
「おぅ。じゃあな…」
寂しそうな顔をしているような気がした。
中川先輩は微笑んで
耳にイヤホンをつけ音楽を聴き始めた。
中川先輩が遠くなっていく。
私はこうちゃんに視線を戻して
こうちゃんの鞄を取り上げた。
「なぁに、ボケッとしてんの。早く帰ろう!」
駆け出す私。
「あ、おい!」
私を追い掛けるこうちゃん。
笑いながら走る私たち。
中川先輩の横を通り過ぎた。
こうちゃんは私を捕まえて腕を私の上に乗せた。
「ばーか、おせぇんだよ。」
中川先輩の前でじゃれ合う私とこうちゃん。
本当に私の恋はしまっておこう。
バイバイ、中川先輩…。